アリステア・マクリーン
★『女王陛下のユリシーズ号』 訳:村上博基 ハヤカワ文庫NV
原題:H.M.S. Ulysses
(1955)
英国軍艦ユリシーズ、である。第二次大戦中、連合軍輸送船団の護送にあたり、北極海で暴風雨・Uボート・爆撃機と闘う男達の物語。
海洋冒険小説=「女王陛下のユリシーズ号」といっても過言ではない! 私のベスト1です。
★『ナヴァロンの要塞』 訳:平井イサク ハヤカワ文庫NV
原題:The Guns of Navarone
(1957)
エーゲ海の小さな島ナヴァロン、にあるドイツ軍の要塞を破壊するというこの作品は、映画化されていますが、映画は原作と少し違っています。
★『最後の国境線』 訳:矢野徹 ハヤカワ文庫NV
原題:The Last Frontier
(1959)
1958年、ハンガリーに潜入して、ある人物を西側に救出する英国人スパイ。二転三転する内容がけっこう楽しめます。
『北極基地/潜航作戦』 訳:高橋泰邦 ハヤカワ文庫NV
原題:Ice Station Zebra
(1963)
英国の北極気象観測基地が火事になり、米原子力潜水艦が生存者救助に向かうのだが、氷は手強い!
『荒鷲の要塞』 訳:平井イサク ハヤカワ文庫NV
原題:Where Eagles Dare
(1967)
米将軍を救出するべく、英国情報部の少佐が難攻不落のゲシュタポ本部(アルプス山中)に潜入。と、これだけ読むと「んー、おもしろそう〜」となるのだが、話の展開が早過ぎはしませんか?
『ナヴァロンの嵐』 訳:平井イサク ハヤカワ文庫NV
原題:Force 10 from Navarone
(1968)
ナヴァロンの要塞で登場したメンバーが、パルチザンを救うため、今度はユーゴスラヴィアに赴く。ナヴァロンを去った日から物語は始まります。
|
アンディ・マクナブ
★『リモート・コントロール』 訳:伏見威蕃 角川文庫
原題:Remote Control
(1997)
元SAS(英国陸軍特殊空挺部隊)で現在はSIS(英国情報部)の工作員であるニックは極秘任務でアメリカに行く。
作戦を実行に移す前に、「作戦中止、ただちに帰国せよ」と連絡が入る。
帰国前にニックは友人に逢いに行くが、7歳の娘を残して全員が殺害されていた。SISに助けを求めるが・・・
(作家は、SASに所属していた人でノンフィクションも書いている。『ブラヴォー・ツー・ゼロ』はお勧めです!)
★『クライシス・フォア』 訳:伏見威蕃 角川文庫
原題:Crisis Four
(1999)
「リモート・コントロール」のニックが登場します。
1995年、シリアで或る人物を拉致する極秘作戦にニックは加わるが、指揮官のセアラは、拉致せずその場でターゲットを射殺してしまう。
1998年、ワシントンに駐在しているセアラが行方不明となり、情報部はニックにセアラを探し出せと命ずる。中東の男性達と一緒にいる所を発見するが、セアラは何故彼らと共にいるのか?
**題名(原題)のCrisis Fourは、ホワイトハウスの地階の一室で、 非常事態には大統領をはじめとする高官がここに非難することになっている。(訳者あとがきより抜粋)**
★『ファイアウォール』 訳:伏見威蕃 角川文庫
原題:FireWall
(2000)
ニック・ストーンシリーズ。彼が引き取り後見人として育てている元同僚の娘ケリーには莫大な治療費がかかる。大金を稼ぎたいニックはフリーランスである作戦にかかわるが失敗に終わる。そこから別の仕事を依頼されるが、
ニックの気付かぬうちに正体の定かでない敵を相手に闘うハメになる。
『ラスト・ライト』 訳:伏見威蕃 角川文庫
原題:Last Light
(2001)
ニック・ストーンシリーズ。情報部からの指令は国会議事堂からの狙撃。しかしターゲットに疑問を抱き、狙撃を中止してしまう。仕事をしくじったニックはパナマへ飛び、再度任務を遂行するよう求められた。失敗すればケリーの命はない・・・
『解放の日』 訳:伏見威蕃 角川文庫
原題:Liberation Day
(2002)
ニック・ストーンシリーズである。
今回はアメリカの友好国アルジェリアに潜入し、アルカイダと結びつきのあるアルジェリア人を
暗殺し、その「首」を持ち帰るというものだった。残虐な敵と拮抗するには
敵のルールで戦うしかないのだ。
この任務はこれだけでは終わらなかった。
アルカイダは資金を動かすのにイスラム特有の送金システムを使っている。
この送金を行う3人のアルカイダの手先を拉致せよと命じられたニックはニースへ赴く。
|
グレン・ミード
★『ブランデンブルクの誓約』(上・下) 訳:戸田裕之 二見文庫
原題:Brandenburg
(1994)
南米パラグアイで年老いた富豪のドイツ人が自殺する。新聞記者が謎を追い、ドイツ語を話す男達の会話を盗聴した。「積荷・・ブランデンブルク・・血統・・トルコ人・・ベルリンの娘・・全員死んでもらう・・」これはいったい?
いとこの新聞記者が危険な道に足を踏み入れた事を知ったエリカは、DSE(ヨーロッパ保安局)に調査を依頼した。
担当となったイギリス・セクションのジョゼフ・フォルクマンは数々の謎を追ううちに、発端は南米だが、事はドイツ、しかも50年前にさかのぼったところに根がありそうだと確信し始める・・・
★『雪の狼』(上・下) 訳:戸田裕之 二見文庫
原題:Snow Wolf
(1995)
舞台は50年代のソ連。暗殺者とCIA、ソ連から亡命した女性がソヴィエトに潜入して実行しようとする事とは?
★『熱砂の絆』(上・下) 訳:井坂清 ハヤカワ文庫NV
原題:The Sands of Sakkara
(1999)
1939年、カイロでの遺跡発掘チームにはアメリカ人ハリ−・ウィーバー、ドイツ人ジャック・ハルダー、ドイツ人でユダヤの血をひく娘ラーエル・シュターンがいた。三人はここで友情を育み、素晴らしい時を過ごす。
やがて戦争となり自国が彼らに与えた場所は ウィーバーを米軍情報部、ハルダーをアプヴェーア、ラーエルは強制収容所だった。
1943年、SD局長シェレンベルクは或る極秘任務をアプヴェーアのハルダーに与える。任務遂行の為に組まれたチームの中に、なんとラーエルもいた。彼らは敵地に赴くが、待ち受けていた事態は・・・
|
ギャビン・ライアル
『ちがった空』 訳:松谷健二 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Wrong Side of the Sky (1961)
『もっとも危険なゲーム』 訳:菊地光 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Most Dangerous Game (1963)
『深夜プラス1』 訳:菊地光 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Midnight Plus One (1965)
『本番台本』 訳:菊地光 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Shooting Script
(1966)
内容はあまり記憶に残っていません。ハードボイルドっぽい印象を受けたような気がします。(だから好きになれないのか?)この4冊はもう一度読み返す必要がありそうです。
『影の護衛』 訳:菊地光 ハヤカワ・ミステリ
原題:The Secret Servant
(1980)
ダウニング街での任務?に就く事になった陸軍少佐マクシム。
首相官邸に手榴弾が投げ込まれた事に端を発する事件は、意外にも奥深いものだった・・。諜報部員・政治家・軍人がそれぞれの思いを抱えて、事件の調査をしていく。 |
クリス・ライアン
『襲撃待機』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Stand by,Stand by
(1996)
IRA暫定派(PIRA)のテロにより妻を失ったSAS隊員ジョーディは、その首謀者に復讐しようとするが、むろんそのような行為が正当化されるはずもない。それでも首謀者はデクラン・ファレルという名前で、現在の住居ともいえる場所も突き止めた。北アイルランドからコロンビアへと任務は展開されるが、ジョーディの復讐は遂げられるのか?
著者は元SAS連隊隊員。湾岸戦争時にアンディ・マクナブをリーダーとするチームにいて、アンディは捕虜となり、クリスは単独で脱出した。(それぞれノンフィクションを書いている)
★『弾道衝撃』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Zero Option
(1997)
(『襲撃待機』のラストから本書へと展開するので、そちらを先に読む事をお勧めします)
PIRA(IRA暫定派)は人質をとり、開放したければ刑務所にいる同胞を自由にしろとジョーディに命じた。がしかし、リビアでの極秘任務を連隊から命令され、二つの作戦を同時にこなさなければならない
ジョーディは精神的、肉体的に困難を強いられる。砂漠での任務はどのように行われるのか、また人質は無事開放されるのか。
『偽装殲滅』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:The Kremlin Devise
(1998)
SAS隊員ジョーディ・シャープ軍曹シリーズ第3弾。
ロシア・マフィアを壊滅するため、ロシアの特殊部隊を訓練して欲しいとSASに要請があり、ジョーディ他、様々な技能を持つ者達から成るSASチームは極秘にロシア軍基地に派遣された。言葉の壁はあるものの、兵士同士は次第に打ち解けていく。しかし、ロシア側に絶対に知られてはならない秘密任務もあった。それは小型核爆弾2基をロシア国内に設置するというものだった・・・
『孤立突破』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Tenth man Down
(1999)
ジョーディ・シャープ軍曹シリーズ第4弾。
アフリカ南部の架空の国「カマンガ」。内戦になりつつある中でSASチーム10人は政府軍の訓練をしていたが、状況が急変し訓練どころではなくなり政府軍とも闘うはめになる。孤軍となった隊員達は訓練前に”呪医”から「10人の白人が死ぬ」と予言されていた。チームは無事生還できるのか?
「ピンキー」という呼び名は、ロングホイールベースのランドローバーを駆ってSASが砂漠で活躍した際、車は砂漠に溶け込めるようにつや消しのピンク色に塗られていて、それを「ピンク・パンサー」と
呼んだ事に由来しています。
『特別執行機関カーダ』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:The Hit List
(2000)
元SAS隊員ニールは、除隊後にパブリック・スクールの体育教師やボディガードを務めたがいずれも辞めて、SAS時代の同僚に誘われて英国海外秘密情報部(SIS=MI6)の通称カーダと呼ばれる課に入った。この課の任務は、国家の敵の暗殺。ニールは他のメンバーとともに、武器商人から重要な画像の入ったCDを奪って暗殺するという任務を命じられた・・・
本書ではカーダは第二次大戦中にMI9と呼ばれていた部門が前身だとされていますが、解説によると1910年代に発足したMI9は、ドイツのスパイを摘発するために郵便物を検閲する機関だった、とあります。
★『暗殺工作員ウォッチマン』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:The Watchman
(2001)
MI5がPIRAに送り込んだもぐら(長期潜入工作員)は、SAS隊員から選ばれていた。しかし長い年月をかけて浸透したはずの彼は裏切り、MI5の幹部を次々に暗殺している。SAS士官アレックスはMI5に呼ばれ、工作員ウォッチマンを抹殺せよと命令を受ける。
『SAS特命潜入隊』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Land of Fire
(2002)
アルゼンチンで軍部が台頭し、フォークランド諸島の奪取に再び動きが出てきた。マーク・ブラック軍曹らSASチームは、アルゼンチン南端のフエゴ島にある巨大な基地の偵察任務を命じられる。そこで予期せぬ事が続発して死の危機に・・・
『テロ資金根絶作戦』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:Greed
(2003)
多額の借金をかかえたマットのもとにMI5から仕事の誘いがあった。借金返済ができなければ恋人とともに殺される窮地にあったマットは、莫大な報酬が得られるこの仕事を受けた。アルカイダの資金となる金塊その他を貨物船から奪うのだ。仲間と襲撃を行うが、これを奪回しようと強力な敵が現れる・・
『抹殺部隊インクレメント』 訳:伏見威蕃 ハヤカワ文庫NV
原題:The Increment
(2004)
元SAS隊員マットはSISから極秘任務をやらされるはめになった。英国の製薬会社の製品を密造している工場を破壊せよという。工場のあるベラルーシへ赴くマットに、友人の妹からある相談も受けていた。これが今回の工場襲撃と関係がありそうだと解ってくるのだが、そんなマットの動きをインクレメントが追っていたのだ・・
|
ウィルバー・ライト
『クメールからの帰還』 訳:染田屋茂 角川文庫
原題:Carter's Castle
(1983)
カンボジアの奥深い谷に旅客機ボーイング707が墜落、炎上する。生存者は4人。元英国空軍パイロット、ドナルド・カーターは他の3人とともにモンスーンのジャングルを彷徨い、思いがけず失われたクメール王朝の秘密に遭遇する。
そしてこの谷から帰還するためには、米軍が放置していった傷みの激しいダコタ機DC-3をなんとか修理して飛ぶ以外に方法はない・・
|
ロバート・ラドラム
『暗殺者』 訳:山本光伸 新潮文庫
原題:The Bourne Identity
(1980)
イキオイで買ってしまった。記憶喪失の男が徐々に自分の過去を知り苦しみながらも「敵」と闘う・・、という内容。
|
ボブ・ラングレー
『標的の原野』 訳:海津正彦 創元ノヴェルズ
原題:Death Stalk
(1977)
BBC会長が誘拐された。助けたければ提供するフィルムを無修正で放映せよ、という犯人からの手紙には更に、フィルムのレポーターとして ウィリアム・メリンガーを指名してきた。
フィルムには何が映されているのか、メリンガーは何処へ連れ去られるのか、BBC会長を救出する事ができるのか・・。
★『北壁の死闘』 訳:海津正彦 創元ノヴェルズ
原題:Traverse of the Gods (1980)
良いっ!素晴らしい!山岳モノです。これは是非読んでほしい作品です。アイガー北壁で第二次大戦中何が起こったのか?!
★『ブリザードの死闘』 訳:松谷健二 ハヤカワ文庫NV
原題:Avenge the Belgrano
(1989)
フォークランド紛争時、アルゼンチンの艦が英国原潜コンカラーによって何の警告も無しに撃沈された。コンカラーを沈めるという復讐を遂げる為、アルゼンチンの破壊工作チームは冬のスコットランドへ向かう・・。
『灼熱の死闘』 訳:酒井昭伸 新潮文庫
原題:Blood River
(1989)
南アフリカ共和国ではアパルトヘイトによる諸問題が起きている。黒人開放運動を続けるグループと、特権階級といえる白人達との間に根強い反目がある中、アパルトヘイトの撤廃に向けて政府が動き出したが、それには英米もからんでいた。彼らの真の目的とは?
|
ダグラス・リーマン
★『国王陛下のUボート』 訳:高永洋子 ハヤカワ文庫NV
原題:Go in and Sink!
(1973)
捕獲したUボートに乗って敵地で特殊任務を遂行する・・
★『志願者たちの海軍』 訳:高永洋子 ハヤカワ文庫NV
原題:The Volunteers
(1985)
最前線で秘密任務につく、英国海軍特殊作戦部に志願してきた男たちの物語。さりげない言葉や仕草がたまらない。星が足りない。
『奇跡の巡洋艦』 訳:大森洋子 ハヤカワ文庫NV
原題:The Iron Pirate
(1986)
ドイツの巡洋艦、プリンツ・ルイトポルト号。優秀な艦長と乗組員によって幾度も危機を乗り越え、今また連合軍の輸送船団を撃破するため大西洋に乗り出した。ドイツの敗色濃くなってきた1944年の物語。
★『殊勲の駆逐艦』 訳:大森洋子 ハヤカワ文庫NV
原題:Killing Ground
(1991)
食料、戦車、ガソリン、兵士・・と様々な大切な「荷」を積み北大西洋を進む輸送船団。0〜30隻ほどの大船団を、Uボートや爆撃機から守る護衛戦艦はコルベット艦や駆逐艦である。
『特攻艇基地を撃破せよ』 訳:高津幸枝 ハヤカワ文庫NV
原題:Dust on the Sea
(1999)
第二次大戦ものですが、・・・よくなかった・・。リーマン、どうした!!
|
ジョン・ル・カレ
★『寒い国から帰ってきたスパイ』 訳:宇野利泰 ハヤカワ文庫NV
原題:The Spy Who Came in from the Cold
(1963)
東西に分かれてしまったベルリンが舞台です。二重スパイを装うのですが・・・
★『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』 訳:菊地光 ハヤカワ文庫NV
原題:Tinker Tailor Soldier Spy
(1974)
"英国諜報部内にいるもぐら(二重スパイ)を探せ"、引退した元諜報部員の任務。
『スク−ルボーイ閣下』(上・下) 訳:村上博基 ハヤカワ文庫NV
原題:The Honourable Schoolboy
(1977)
ジョン・ル・カレの代表作の一つです。じれったい・・が良い作品です。
『ロシア・ハウス』(上・下) 訳:村上博基 ハヤカワ文庫NV
原題:The Russia House
(1989)
ソ連で行われた英国主催のオーディオフェアに、出版社社長バーリーを探すロシア人編集者カーチャがいた。彼女は核ミサイルに関する匿名原稿を持っており、西側で出版してほしいと頼むつもりだったのだ。これを知った英国情報部は原稿の真偽と著者の正体を確かめるべく、バーリーにソ連行きを依頼した・・・
★『誰よりも狙われた男』 訳:加賀山卓朗 ハヤカワ文庫NV
原題:A Most Wanted Man
(2008)
ドイツのハンブルクにロシアからイッサという若者がやってきた。
医学を学ぶためというが、体は拷問を受けたような跡があり、イスラム教徒というがその教えはきちんと身についていない。
慈善団体の弁護士アナベルは密入国者である彼を支援しようと、銀行経営者のブルーに接触する。そこには秘密口座があった。
一方、ドイツの諜報機関がイッサに目を付ける。彼は過激派として国際指名手配されていたのだ。
現場一筋のドイツ人スパイ、バッハマンが作戦の指揮をとることになったが、なぜかアメリカや英国も作戦に口を出してくる。
★『繊細な真実』 訳:加賀山卓朗 ハヤカワ書房
原題:A Delicate Truth
(2013)
ポールという偽名を与えられた外務省職員は、クイン外務閣外大臣の代理として、テロリスト捕獲のための「ワイルドライフ作戦」に、顧問として参加した。
やがてポールは、作戦が成功裏に終了したとだけ告げられて任を解かれる。
一方、クインの秘書官トビー・ベルは、大臣の不審な行動を監視していた。ワイルドライフ作戦には怪しげな民間防衛企業の影があったからだった・・。
|
D・A・レイナー
『眼下の敵』 訳:鎌田三平 創元推理文庫
原題:The Enemy Below
(1956)
思っていたほど面白くなかったです。戦いにおいて艦を操るのに艦長の頭脳は必要不可欠だけれど、乗組員全員で戦っているのだ!そのあたりの事があまり描かれていない・・好みの問題ですが。 |
デイヴィッド・L・ロビンズ
★『鼠たちの戦争』(上・下) 訳:村上和久 新潮文庫
原題:War of the Rats
(1999)
スターリングラードでの闘い。実在したソ連のスナイパーを軸に話は進みます。撃の技術や狙撃手の心理が、独・ソ両軍兵士によって描かれています。
|