クレイグ・ライス
『スイート・ホーム殺人事件』 訳: 長谷川修二 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Home Sweet Homicide
(1944)
う〜ん・・ |
L・R・ライト
『一月の冷たい雨』 訳: 山田順子 二見書房
原題:A Chill Rain in January
(1990)
雨と霧に煙るカナダ沿岸部の小さな町、セケルト。この地に家を建て、静かに暮らす美貌の中年女性ゾーイは、優雅な一人暮らしをしていた。しかし或る日突然、何年も付き合いの無かった兄が訪ねてきた。彼はゾーイの秘密を知っており、金の無心に来たのだ・・・ |
ピーター・ラヴゼイ
『ダイナマイト・パーティへの招待』 訳: 中村保男 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Invitation To A Dynamite Party
(1974)
19世紀のロンドン。スコットランド・ヤードの一部も破壊されるという爆弾テロ事件が相次いで起こった。
クリッブ部長刑事は上司の命令で爆発物取扱いの特訓を受けることとなったが、その間に警察内部では
クリッブの部下サッカレイが内通者ではないかと怪しまれる。サッカレイの動向を探るうち、テロ組織に潜入することに
なってしまったが・・
『絞首台までご一緒に』 訳: 三好一美 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Swing,Swing Together
(1976)
19世紀末ロンドン。テムズ河でハリエットはボートに乗った3人の男と犬を目撃した。翌日、テムズ河で他殺死体があがる。ハリエットが見た三人に容疑がかかり彼女はクリッブ部長刑事に協力を頼まれた。三人は最近発売されて話題の小説『ボートの三人男』の内容に沿って移動しているらしく、彼女達も本を読んで追いかけることになったのだが・・
『マダム・タッソーがお待ちかね』 訳: 真野明裕 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Waxwork
(1978)
1888年、絞首刑と判決が下った人物に対し、再度調査が行われた。真実は?捜査もさることながら、絞首刑執行人を通してヴィクトリア時代の或る側面がみえます。
★『偽のデュー警部』 訳: 中村保男 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The False Inspector Dew
(1982)
1920年代、豪華客船を舞台に完全犯罪を企む男女。また、船上で殺人事件が起こり、「偽」の警部が捜査することに・・。完全犯罪は?偽警官とは?
『煙草屋の密室』 訳: 中村保男他 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Butchers and Other Stories of Crime
(1985)
短編集です。期待どおりの作品集でした。
『苦い林檎酒』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Rough Cider
(1986)
よく覚えていない・・・。
第二次大戦中に林檎園(英国)で起こった殺人事件。父親の無実を晴らすため、当時少年であり、被告に不利な証言をした男のところにアメリカから娘が来る・・・というようなお話。
★『殿下と騎手』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Bertie and the Tinman
(1987)
19世紀末、偉大な騎手が拳銃自殺した。これに疑問を抱く、英国皇太子アルバート・エドワード。皇太子はおしのび?で街に出て調査を始める・・・。
『殿下と七つの死体』 訳: 中村保男 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Bertie and the Seven Bodies
(1990)
一週間におよぶ狩猟パーティ。招待客の不自然な死。パーティに招かれていた殿下は推理を始めた・・。
★『最後の刑事』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Last Detective
(1991)
殺人事件が起こり、強引な捜査を続けるダイヤモンド警視。ついには辞職となってしまう。犯人は誰?
『単独捜査』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Diamond Solitaire
(1992)
ダイヤモンド警視シリーズの二作めです。
『殿下とパリの美女』 訳: 中村保男 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Bertie and the Crime of Passion (1993)
パリを訪れていた殿下は、ある事件に首を突っ込んで捜査?を始めてしまった。相棒はサラ・ベルナール。実在した女優です。
『ミス・オイスター・ブラウンの犯罪』 訳: 中村保男他 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Crime of Miss Oyster Brown (1994)
短編集。どの作品も面白い。
『帽子屋の休暇』 訳: 中村保男 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:**
(19**)
帽子屋は登場しないのに、タイトルは「帽子屋」なんででしょ。ビクトリア時代のブライトンが舞台です。
★『バースへの帰還』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Summons
(1995)
『最後の刑事』のダイヤモンドシリーズ。長編ですが疲れずに読めます。
ダイヤモンドが逮捕し有罪となって刑務所暮らしをしていたマウントジョイ。彼は脱獄して自分の無実を証明しようとダイヤモンドに再捜査を依頼(!)する・・・。4年前の事件の犯人は誰か、人質は無事救出されるか、ダイヤモンドは犯罪捜査部に復帰(!?)できるのか!
『猟犬クラブ』 訳: 山本やよい ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:Bloodhounds
(1996)
ダイヤモンドシリーズ。皮肉たっぷりで笑えます。密室・謎解きミステリ。
博物館から切手が盗まれ、ミステリ愛好会「猟犬クラブ」のメンバーの一人が疑われる。解決しないままメンバーの一人が殺される事件が起きる。殺人は密室で行われたかのようにみえるが・・。
★『暗い迷宮』 訳: 山本やよい ハヤカワ文庫
原題:Upon a Dark Night
(1997)
病院の駐車場で発見された女性は記憶を失っていた。
無料宿泊所へ移された彼女は、そこで出会ったエイダというホームレスの女性の力を借りて
自分の過去を捜し始める。
一方、ダイヤモンド警視は二つの自殺事件の調査を始める。
自分の農場でショットガンで頭を吹き飛ばした老農夫の死と、
フラットから身を投げた身元不明の女性に関してである。
どちらも平凡な仕事のように思えたが、だがしかし・・・。
★『地下墓地』 訳: 山本やよい ハヤカワ書房
原題:The Vault
(1999)
ピーター・ダイヤモンド警視シリーズ第6弾。
古代遺跡のローマ浴場地下室で、白骨化した人間の手が発見された。
この地下室の番地に「フランケンシュタイン」の作者メアリ・シェリーの自宅がかつてあったという事実が分かり捜査は混乱に陥る。
一方で女性の骨董商が水死体で発見された。ピーターは骨を、ウィグフル主任警部は水死体の件を担当し、それぞれが捜査にあたった。
二つの事件に繋がりがあるのか・・?
★『死神の戯れ』 訳: 山本やよい ハヤカワ文庫
原題:The Reaper
(2000)
フォクスフォード村の牧師、オーティス・ジョイ。教会のお金を横領し主教まで殺してしまう悪人だが、村人達はそんなこととは夢にも思わない。彼の説教はユーモアがあり、ハンサムで独身。村の女性達の中にも彼に夢中になる者がいた。しかしオーティスのことを胡散臭いとみる村人もいて・・。
★『最後の声』 訳: 山本やよい ハヤカワ文庫
原題:Diamond Dust (2002)
ピーター・ダイヤモンド警視シリーズ7作め。
頭部を撃ち抜かれた死体。現場に到着したダイヤモンドは、妻ステファニーの亡骸を見つめた。
バース署殺人捜査班である彼は、被害者の夫ということで正式な操作には加われなかった。
しかし、のちに問題になろうとも知ったことではない、この手で犯人を見つけると固く決心し、一人で犯人捜しをすることに。
★『漂う殺人鬼』 訳: 山本やよい ハヤカワ文庫
原題:The House Sitter
(2003)
海水浴客で賑わう浜辺で女性の絞殺死体が見つかった。この被害者はプロファイラーで、警察に協力して連続殺人鬼を追っていたのだった。殺人犯は大胆にも次の犯行予告をしダイヤモンド警視達を翻弄する。浜辺での事件と連続殺人事件には繋がりがあるのか?
|
イアン・ランキン
『紐と十字架)』 訳: 延原泰子 ハヤカワ文庫
原題:Knots&Crosses (1987)
エジンバラで連続少女誘拐殺人事件が起きていたが、捜査は難航していた。
そんなとき、リーバス刑事宛てに匿名の手紙が送られてくる。
「手がかりはどこにでもある」と書かれていたが・・・。
★『黒と青(上下)』 訳: 延原泰子 ハヤカワ文庫
原題:Black&blue (1997)
北海油田で働く男が建物から転落死した。犯罪組織との繋がりが見えてきたリーバスは、エジンバラからアバディーンへと捜査に向かう。
一方でリーバスは以前からある事件を追っていた。1960年代にスコットランドを震撼させた伝説の絞殺魔バイブル・ジョンを思い起こさせる連続殺人事件だ。この連続殺人鬼はバイブル・ジョンなのか、模倣犯なのか?
|
デイヴィッド・リス
『紙の迷宮(上・下)』 訳: 松下祥子 ハヤカワ文庫
原題:A Conspiracy of Paper (2000)
まだ警察もなく、泥棒や追い剥ぎがのさばりはびこっていた1719年のロンドン。元ボクサーで今は人探しや盗品回収を生業としているウィーバーのところへ、ある紳士が訪ねてきた。自分の父親は破産した末に自殺したとされるが、殺人の疑いがあるから調べて欲しいというのだ。
更に事故死したウィーバーの父親も実は殺害され、これらは関連があるのだという。株取引にからむ複雑な人間関係の中で、はたして真相は暴かれるのか。
|
マット・ベイノン・リース
『ベツレヘムの密告者』 訳: 小林淳子 ランダムハウス講談社
原題:The Collaborator Of Bethlehem (2006,2007)
国連学校の歴史教師オマー・ユセフは、教え子だったジョージ・サバがイスラエルへの内通者であり、
テロリスト射殺幇助の容疑で逮捕されたと聞いて驚いた。
警察があてにならない今、彼は真相を突き止めようと動き出す。
|
マイケル・リドパス
『ヴァーチャル・ゲーム』 訳: 玉木亨 NHK出版
原題:Trading Reality (1996)
債券トレーダーをしているマークに、スコットランドでコンピュータ会社を経営する兄リチャードから連絡があった。会って話をしたいというのでロンドンから駆けつけたのだが、待っていたのはマークの死体だった。
兄の代わりに会社の経営を任されたマークは、資金難や買収計画などの問題、また自らも誰かに狙われているのではという不安があった。そんな折、第二の殺人が・・
|
アネット・ルーム
『私のはじめての事件』 訳: ** ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:** (19**)
専業主婦だったが新聞社に勤めることになったクリスが仕事先で事件に巻き込まれる。・・
|
アイラ・レヴィン
『ブラジルから来た少年』 訳: 小倉多加志 ハヤカワ文庫NV
原題:The Boys From Brazil (1976)
ナチス残党が2年間のうちに65歳の男性94人を殺すという計画をたて、それを実行に移す。何故なのか・・
|
ルース・レンデル
『死が二人を別つまで』 訳: 高田恵子 創元推理文庫
原題:A New Lease of Death(Sins of the Fathers) (1967)
アーチェリー牧師は息子チャールズから婚約者として、とても知的で美しい女性テスを紹介された。しかしテスは自分の父親が殺人罪で絞首刑に処されたのだと告白。自分は父親が無実だと信じているが、それが証明されない限り、チャールズとは結婚したくないとまで言う。アーチェリー牧師は息子の幸せの為に、また自分を納得させるためにも16年前のこの事件を調査することにした。問い合わせを受けたのはウェクスフォード主席警部。彼自らが手がけた事件
だったのだが、果たして当時の捜査に不備はなかったのか?
『罪人のおののき』 訳: 成川裕子 創元推理文庫
原題:A Guilty Thing Surprised (1970)
ウェクスフォード首席警部シリーズ。
裕福で文学にも造詣の深い夫と、屋敷の使用人達にも気遣いをみせる妻。妻エリザベスには不仲の弟がいるが、夫と弟は文学を通じてかなり親密であった。その妻がある夜、森で殺された。誰が、何のために?
『悪夢の宿る巣』 訳: 小尾芙佐 角川文庫
原題:One Across, Two Down (1971)
まともな職に就かず、妻を働きに出してその稼ぎで生活しているスタンリー。自分を忌み嫌っている義母との同居は息苦しさこの上ないが、遺産を手に入れるため、もうしばらく我慢しよう・・・
しかし、義母は元気で病気になるどころか日々スタンリーに嫌味を言う。いっそのこと殺してしまおうか・・?
★『ひとたび人を殺さば』 訳: 深町眞理子 角川文庫
原題:Murder Being Once Done (1972)
サセックス州キングズマーカム署のウェクスフォード主任警部は、休養を取る必要があると主治医に言われ、しぶしぶロンドンに住む警察官の甥を訪ねる。甥は折りしも殺人事件を捜査中で、ウェクスフォードも協力することとなった。被害者の若い女性は偽名を使っており、友人もなく、印象に残りにくい女性だった。そんな娘が殺される理由とは?
★『わが目の悪魔』 訳: 深町眞理子 角川文庫
原題:A Demon in My View (1976)
アーサーの静かな生活が狂ってしまったのは、同じアパートの同姓の人物に宛てられた手紙をアーサー自身が開封してしまったこと・・・。
★『ロウフィールド館の惨劇』 訳: 小尾芙佐 角川文庫
原題:A Judgement in Stone (1977)
有能な家政婦は、字が読めないということが人に解ってしまうのを恐れていた。しかし、雇い主にそれが判ってしまい・・・。
『荒野の絞首人』 訳: ** 角川文庫
原題:Master of th Moor
(1982)
岩やヒースの茂みのある荒涼とした原野が大好きなスティーヴン。散歩していて見つけた金髪を刈り取られた死体。原野で何が起こったのか・・。
表面的には正常であるが、原野にある廃坑に魅せられ、また原野そのものにもあこがれを持ち続けたまま大人になったスティーヴンの行動は子供のようでもあり、読後の後味は悪いです・・・
★『殺す人形』 訳: 青木久恵 ハヤカワ・ポケット・ミステリ
原題:The Killing Doll
(1984)
家族の世話をするのが生きがいのドリー、同居人に出て行かれ、妄想を広げていくディアミット。それぞれの妄想が膨らみやがては・・・。
★『身代わりの樹』 訳: 秋津知子 ハヤカワ・ミステリ文庫
原題:The Tree of Hands
(1984)
一人息子を急病でなくし、ショックを受けていたベネット。精神の異常が時おり垣間見える母は、なんとベネットのために他人の子を誘拐してきた・・・
★『引き攣る肉』 訳: 小尾芙佐 角川文庫
原題:Live Flesh
(1986)
精神のバランスが崩れてしまったヴィクターは、事件を引き起こして刑務所に入ることになる。出所して、やり直そうと努力するのだが・・・
『死を誘う暗号』 訳: 小尾芙佐 角川文庫
原題:Talking To Strange Men (1987)
退屈なパブリック・スクールに通うマンゴーは、暗号を使った「スパイ活動」という遊びがお気に入りだった。偶然にその暗号を手に入れた園芸店勤務のジョンは、暗号解読に没頭し・・・
★『運命の倒置法』 (バーバラ・ヴァイン) 訳: 大村美根子 角川文庫
原題:A Fatal Inversion (1987)
サフォークのカントリーハウス。愛犬の埋葬の際に若い女性と子供の白骨死体が掘り出された。カントリーハウスの以前の所有者であるアダムは、父からこの知らせを聞く。10年前にこの家に関わりのあったアダム他数人の若者は、その時何をしていたのか。何を思っていたか・・。
★『殺意を呼ぶ館』(上・下) 訳: ** 扶桑社ミステリー
原題:** (19**)
カントリーハウス(英国の、です)の管理をする母娘の生活習慣、母親の犯した罪、娘の感情・・・。結末は?
|