ヴァル・マクダーミド
★『殺しの儀式』 訳: 森沢麻里 集英社文庫
原題:The Mermaids Singing
(1995)
Good!!!連続殺人の被害者は全て男性で拷問の痕がある。女性警部補と心理分析官による捜査によって徐々に真相が明らかに・・。
★『殺しの四重奏』 訳: 森沢麻里 集英社文庫
原題:The Wire in the Blood
(1997)
『殺しの儀式』の登場人物が、またも連続殺人犯に悩ませられる。読み手には犯人が最初から判っているのだが、それでも面白い作品。
★『処刑の方程式』 訳: 森沢麻里 集英社文庫
原題:A Place of Execution(1999)
1963年、英国ダービシャーにある、親戚同士だけの小さな集落で少女が行方不明になる。捜査するのは大学出の若い警部。集落に暮らす人達の心を開かせて話を聞こうとするが、彼らは協力的ではなく捜査は難航する。時間だけが過ぎていき、ついに殺人事件としての捜査となる。やがて容疑者を法廷に立たせる所までこぎつけたが、死体が無いままの裁判・・・
★『シャドー・キラー』 訳: 森沢麻里 集英社文庫
原題:Killing the Shadows (2000)
犯罪心理学者のフィオナは、強姦殺人事件で逮捕された男ではない別の人物が真犯人ではないかと疑っていたが、警察はフィオナにとりあわず、別のプロファイラーの意見を尊重した。そんな彼女のもとにスペインの警察から連続殺人事件の犯人のプロファイリングをして欲しいと依頼があり、フィオナは同居しているミステリー作家のキットと共にスペインに飛ぶ。スペインの事件に関わっている間に、英国ではミステリー作家が殺される事件が続いた。これが同一犯による連続殺人だということが明らかになってきた時、フィオナは次に狙われるのはキットではないかと思うのだった・・
★『過去からの殺意』 訳: 宮内もと子 集英社文庫
原題:The Distant Echo (2003)
12月のスコットランド。セントアンドルーズ大学の学生4人が血まみれの若い女性を発見した。が、助けが来る前に女性は死亡してしまった。捜査に当たった担当警部は発見者である4人の学生に疑惑の目を向けるが証拠が無い。周囲の冷たい視線の中でも幼馴染みである4人は固い絆で結ばれていたが、徐々に互いを疑う気持ちが生まれてきた。しかし真犯人はとうとう捕まらず、事件は未解決となった。25年後に警察において事件の見直しがあり、再調査が始まった・・・
★『殺しの迷路』 訳: 森沢麻里 集英社文庫
原題:The Last Temptation (2002)
キャロル・ジョーダン警部は、ドイツの犯罪組織のボスに近づいて、おとり捜査をするよう命じられる。同じころ、心理学者を狙った連続殺人事件が起こり、キャロルは心理分析官のトニーに応援を頼む。
★『殺しの仮面』(上下) 訳: 宮内もと子 集英社文庫
原題:The Torment of Others (2004)
子供の誘拐事件の再捜査。キャロルは自分の過去を引きずったまま特捜班のチーフとなり指揮をとるが、娼婦殺人事件も発生。心理分析官トニーの力を借りて、二つの事件を同時に捜査することとなる。
『壁に書かれた預言』 訳: 宮内もと子 集英社文庫
原題:Stranded (2005)
19の短編。作家に騙された女の復讐、料理を間違えてしまったことで起きた男の死、愛人と失踪してしまった夫の妻は平静を保っていたが・・、賞を逃してしまった作家が癒されたのは・・・、など。
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パトリック・マグラア
『閉鎖病棟』 訳: 池央耿 ハヤカワ文庫
原題:Asylum (1996)
1959年夏、精神科医のマックスはロンドンから妻子を連れてうらさびた土地にある病院に副院長としてやってきた。
孤独な彼の妻ステラはここで、危険な入院患者のエドガーと宿命的な出会いをする・・・
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ジル・マゴーン
『パーフェクト・マッチ』 訳: 高橋なお子 創元推理文庫
原題:A Perfect Match
(1983)
湖畔で女性の全裸死体が発見された。遺体は莫大な財産を相続したばかりの未亡人、
ジュリア・ミッチェルと判明。行方の判らなくなっているクリスが容疑者とされたが、
捜査を担当するロイドとジュディは腑に落ちない些細な事が気にかかる。
『騙し絵の檻』 訳: 中村有希 創元推理文庫
原題:The Stalking Horse
(1987)
殺人を犯したという無実の罪で16年間投獄されていたホルト。出所してから本当の犯人探しを始める。
『牧師館の死』 訳: ** 創元推理文庫
原題:Redemption
(1988)
牧師の義理の息子が殺害された。犯人は家族の中にいると思われるのだがそれぞれにアリバイがある・・・。 |
エイドリアン・マシューズ
『ウィーンの血』 訳: 嶋田洋一 ハヤカワ文庫
原題:Vienna Blood (1999)
2026年暮れ、ウィーン。新聞記者のシャーキーは、偶然知りあった男の事故死をその妻から知らされた。夫が殺されたのではないかと疑う彼女はシャーキーに調査を依頼する。男がコンピューターで不正にアクセスした産婦人科病院に手がかりを求めて、シャーキーはシステムへの侵入を試みたが、そこには驚くべき秘密が・・
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ヘニング・マンケル
『殺人者の顔』 訳: 柳沢由実子 創元推理文庫
原題:Mordare Utan Ansikte
(1991)
スウェーデン南部スコーネ地方。小さな村で凄惨な事件が起こった。つましい暮らしをする老夫婦が何者かによって惨殺されたのだ。息をひきとる寸前に女性が言った「外国の」という言葉を手がかりに捜査は進む・・
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アラン・A・ミルン
『赤い館の秘密』 訳: ** 集英社文庫
原題:**
(19**)
英国カントリーサイドにある「赤い館」で起きた殺人事件。
陰鬱な雰囲気もあまりなく、安心して読めるミステリです。
A・A・ミルンは「クマのプーさん」の作者です。 |
ニコラス・メイヤー
『ウェスト・エンドの恐怖』 訳: 田中融二 扶桑社ミステリー
故ジョン・ヘイミッシュ・ワトスン著、ニコラス・メイヤー編
原題:The West End Horror
(1976)
ホームズ・パロディです。
1894年、ロンドンのウェスト・エンド(高級住宅街)で、劇評家の死体が発見される。次いで劇団員も何者かによって殺された。ホームズはワトスンと共に、レストレイド警部とは違ったやり方で捜査を進める。
登場人物には、『ドリアン・グレイの肖像』のオスカー・ワイルドや『ピグマリオン』のバーナード・ショウ、『吸血鬼ドラキュラ』のブラム・ストーカーが配され、またホームズ物語を読み込んでいる方には「むふふ」と思わせる描写が随所にあって、それなりに楽しめる作品です。 |
ジム・モーティマー
★『心理探偵フィッツ』 訳: 嵯峨静江 二見文庫
原題:Cracker---The Mad Woman tn the Attic
(1994)
英国マンチェスターが舞台。連続殺人の犠牲者は若い女性達。心理学者フィッツも捜査に加わることとなった。サイコパスを題材にしています。 |